OUTPUT WORLD

読んだ本、体験した事、自分の考えについてつらつらと書いていきます。皆さんの何かの手助けになれば幸いです。

「下町ロケット」感想

下町ロケット

 

著:池井戸潤

 
 

【諦めかけた夢を追いかける熱い男達の物語】

 

阿部寛さん主演でドラマをしていた下町ロケットの感想です。

 
 

あらすじ

 

宇宙科学開発研究機構の研究員だった佃航平(阿部寛さん)は、父親の死に伴って、家業の佃製作所を継いで7年。大企業が吹けば飛ぶような中小企業である佃製作所の前に、様々な壁が立ちはだかる。主要顧客の喪失、特許侵害訴訟、銀行からの融資差し止め、倒産の危機・・・。佃製作所はすべての困難を乗り越えることができるのか、そして、夢のロケット開発を諦め、家業を継いだ佃は再び夢を追いかけることができるのか・・・

 
 

日々の仕事に忙殺される技術者に、夢を思い出させてくれる名作です。

 

あらすじにも書いてある通り、本当にいろんな問題があっちからもこっちからも佃製作所と佃航平に降りかかってきます。これはどうやっても倒産だろ・・・って誰もが思います。マジです。本気と書いてマジです。

 
 

それを佃製作所内だけでなく、外からも多くの人たちに助けられながら1つ1つ問題を解決していきます。その大どんでん返しは見事の一言。私も最後は感動のあまり最後は泣いてしまいました(泣)。また、その時に出てくる名言の数々は技術者の胸をうつものばかりでした。その中でも好きなのがこの言葉。

 
 

「俺はな、仕事っていうのは、二階建ての家みたいなもんだと思う。一階部分は、飯を食うためだ。必要な金を稼ぎ、生活していくために働く。だけど、それだけじゃあ窮屈だ。だから、仕事には夢がなきゃならないと思う。それが二階部分だ。夢だけ追っかけても飯は食っていけないし、飯だけ食えても夢がなきゃつまらない。お前だって、ウチの会社でこうしてやろうとか、そんな夢、あったはずだ。それはどこ行っちまったんだ」

 
 

私もこの言葉で忘れかけていた夢を思い出すことができました。池井戸潤先生、本当にありがとうございました。

 

また忘れかけたり、挫けそうになったら、この本を読んで頑張ろうと思います。

 
 

この感想を読んでくださったあなたも一緒に、夢をもう一度目指してみませんか?