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読んだ本、体験した事、自分の考えについてつらつらと書いていきます。皆さんの何かの手助けになれば幸いです。

働き方改革について考えてみた その1

昨今、労働人口の減少や長時間労働、低賃金によって悩み苦しむ人が多く、これらの問題を解決するために国を挙げて働き方改革に挑戦しています。

 

ネットや書籍を見る限りでは、全ての企業がうまくいっているわけではなく、うまくいっている企業は半数もないと言われています。かくいう僕のいる企業もうまくいっていません。なぜうまくいかないのか、今回はその理由について考えてみたいと思います。

なお、僕が従事している企業はBtoBのため、BtoCの企業とは異なる点が多々あるかもしれないことをご了承ください。

 

 上でも述べたとおり、僕がいる企業はBtoBなので、顧客は企業ということになります。そのため、顧客である企業の業務がそもそも回っていない場合、そのしわ寄せが下請けである僕たちに降りかかってきます。

例えば、仕様書の提示遅れ、急な納期の変更などなど、数え出したら切りがありません。そういったしわ寄せによって、僕たちの職場はいつも高負荷状態で、気の休まる暇もありません。電話が鳴るたびに内心ビクビクしています。

 

 では、顧客である企業が働き方改革を始めて、有給取得の推進や残業時間の低減を開始したら、僕たちの企業へはどのような影響があるでしょうか。

答えは・・・悪影響でしかありません。

なぜなら、業務プロセスの改善等をせずに有給取得の推進や残業時間を低減してしまうので、回っていない状態からさらに回らなくなりますよね。そうなると次は、回らない仕事を他に投げざるを得なくなります。働き方改革を行う自社内では投げ先がないため、当たり前のように下請けに投げてきます。たまったもんではありません。

 

下請けの下にさらに外注がいたりすると、しわ寄せがどんどん加算されていって、最終的に一番下の外注が炎上することになってしまいます。

 

今回はBtoB企業の働き方改革がうまくいかない理由について考えてみました。次回は他の視点で働き方改革について考えてみたいと思います。